●今回初めて体験してみて、今まできちんとTと向き合えていなかったことを実感させられました。普段から抱っこの要求が多く、抱っこをしながら家事をしたり、外出先でもずっと抱っこだったり、親子リズムも抱っこしたままで行う日々でした。私も主人も抱っこされるのが好きだからとか歩きたくないからだと思っていました。でもいつもいつもなのでさすがに疲れてしまいます。ですが、本当はママに愛されている実感が得られずすごく不安だったということに気づかされました。

抱っこ法の日の朝「今日は抱っこに行くんだよ」と言うと大喜びでした。でもTが思っていた抱っことは違ったためか大暴れでした。でも、その日の夕方、Tが「ママ、また抱っこ法やってね」と言いました。びっくりしました。もう嫌だと言うかと思っていたのに、自分からそんなこと言うなんて!そして、次の日、車の中で二人だけで抱っこ法をしてみました。20分くらいやめてくれと大泣きして終わりました。するとまた数時間経ってから「T、抱っこ法好きだから、またやってね」と言われ、おどろきと今までTに与えていた不安の大きさを実感し泣けました。そしてその翌日、「Tがママをだっこする」と言って抱っこ法をTが私にしてくれました。小さな手で私を横抱きにし、逃げようとする私を「離さない!ママのことが大好きだから」と言って全力で抱っこしてくれました。その後に私がTに抱っこ法をしてみましたが、始めから最後まで泣きも暴れもしませんでした。ニコニコしながら横抱きにされていました。幸せな感じでした。抱っこ法で今までの自分を反省しました。これからも抱っこ法で素敵な親子関係を築けたらいいなと思いました。

 

●長い間、望み続けやっと出会えたわが子。なのに愛しく思えず、どうしたらいいのかわからずにいた日々から抜け出すきっかけになりました。私は娘を愛せているのか、自分の気持ちもわからず二人になるのが怖くて、いい母親ぶりをするために外へ行き、自分をごまかして過ごしていました。抱っこ法を通して、娘が私を必要とし無条件に愛してくれていることを改めて知ることができました。帰りに「たくさん泣いてすっきりした?」と聞くと「うん」と軽やかな表情で答えてくれました。夜、横抱きをしてたくさん話をしました。その時にも、にこやかな顔で私の目を見てくれていました。こんなやさしい表情もするんだと、その時気づかされました。

 抱っこ法の日以降、「ママ、森先生は?」「先生とこ 行こ」と毎日言っています。正直、あんなに泣いて嫌な思いをさせたのでは?と思っていたのですが、その逆で泣けて良かったんだと思っています。

 

 

● 森さん今晩は。遅くにすみません。セッションではありがとうございました。
 まずはKの気持ちを知る事が出来て本当に良かったです。あの後、とても愛おしく思えて、いつもよりたくさん話しかけたり笑顔で居られました。驚いたのは、あの日は爪噛みが帰りの車の中と、電車を見ている時の2回だけでした。車の中では抱っこはできないので、(手は届くので)危なくない範囲で少し手を繋いで帰りました。

 自転車で電車を見に行く時、いつもは自転車に乗ったまま電車を見せ、私はずっとケータイを触っている事が多く、思い出すとこの時もよく爪噛みをしていました。セッションの日も電車を見ながら噛んでいたので、
「爪噛んでないでお母さんと抱っこしよ、降りる?」
と聞いたら、嬉しそうに「うん!」と返事をして抱っこしながら電車を見ました。
あぁもっと早くこうしてあげれば良かったなぁと反省しました(^_^;)

「自転車に乗りながら、泣いているK君も、怒っているK君も、頑張ってるK君も、頑張ってないK君も、どんなK君もお母さんは大好きだよ~!」っと言ったら、すごく嬉しそうに「いひひ~っ!」と笑っていました。
「また森さんとお話ししたいねぇ」と言うと、Kは「ヤだ!!」と言いましたが、私が「え~?ほんとはもっとお話ししたいんじゃないのー??」と言うと、また、「いひひ~」と笑っていました。
 それから、夜のおっぱいの前にもう一度、「まだ飲んでてもいいから安心して飲んでね」と伝えました。(夜中のおっぱいは変わらずありましたが…)安心して飲んでくれているといいです。

 翌日からは私の用事に付き合って貰う事が続き、主人が休みの日も喧嘩っぽくなり家の中が嫌な雰囲気になってしまって、Kも爪を噛みながらすごく頑張ってくれていました。
 その度に、K君頑張ってくれてるんだね、ありがとうね、とぎゅうっとしています。
二日経ち、私の気持ちが晴れないまま、主人と久しぶりに私の実家へ夜ご飯を食べに行ったのですが、Kはご飯も食べず、ずっと食卓の周りを笑いながら走っていました。
やっぱり仲良くしてないからかなーと思い、今日の夕方喧嘩の事を聞いてみると、苦しそうに泣きました。やっぱりそうだと感じ、
「心配かけたね、仲良くなくて悲しかったよね」
と言い、お父さんは仕事で疲れていた事、きちんと仲直りした事、最後に、「お母さんはお父さんとK君の事大好きだよ」と言い、加えて「お父さんもお母さんとK君の事大好きだよ」と言うと、「いやだー!!」と叫びました。
 もしかしたら、お父さんは僕達の事好きじゃないんだって思っているのでしょうか?
泣かせるのは少しずつ、と思ってその時はそれでやめてしまい、Kもすぐにおもちゃの所へ行き、遊んでいました。

 こんな感じですぐにKに心配かけてしまう毎日です(^_^;) Kも愚痴が沢山あるだろうなと思います。すぐではなくても、やっぱりセッションはしてもらいたいと思うので、またお声を掛けたいと思います。
それまでは少しずつ泣かせて頑張っていこうと思います(^^)

 

●おしゃべりサロンに参加したあと、2回ほど息子を抱っこしました。
 ギュッと抱っこしてもなかなか泣かない息子なので、1回めは抵抗して叩かれた時に「痛いじゃないの!」と怒鳴ってみました。
 そしたらうわ~ん!と泣いたので抱っこを続けてたんですが、途中で息子の体制がおかしくなって(空中に浮いて魚がはねたみたいになって)何だか笑えてきてそれを見た息子も笑って、2人で笑ってしまって終了~!でした。
 そしたら息子が
「もうちょっとやりたかったな~。後でまたやろうよ♪」
と言ったんです! 結局は別のことがしたくなって抱っこの続きはしなかったんですが、子どもは本当は抱っこを求めているんだなと、やっと少し分かってきました。
 2回めはもうちょっとシリアスでした。
 私が大人げない意地悪なことを息子に言ってケンカになり、お互い苦しい怒り方になったので抱っこしました。
 抱っこしながらケンカを続けたら、泣きながら「もうお母さんなんかキライ~」と言ってとても悲しそうに泣きました。
 そこで気付いたのが、前回息子に「キライ!」と言われた時に、思わず「お母さんだってNくんなんかキライ!」と、つい言い返して以来、息子は私にキライと言わなくなっていたことでした。
 もう4歳で力が強いので必死に抱っこしながら、
「Nくんはお母さんに嫌われるのが怖くて、キライって言えずに我慢してたんだね」
と言うと息子はいっそう暴れて、それを言うたびに何度も暴れました。
 最後まで抱っこしたかったんですが、二の腕を3回、本気で噛まれてかなり痛くて、途中でやめました。噛まれた箇所は今は青タンになっていて、まだ痛いです(苦笑)
 普段は叩かれただけで本気で腹が立ちますが、抱っこの時は私も割り切れるのか「こんなに噛まれてもお母さんはキライになってないよ」と伝えてみました。
 が、こんなことをするくらい溜め込んでるのかな‥と今さらながら少し心配になりました。 もうちょっと上手に抱っこできるようになりたいです。
 翌朝息子は自分からすいすいと幼稚園に行く準備をしていたので、それでも多少は抱っこで開放されたんだろうと思います。
 頑張ってコンスタントに抱っこを続けてみますね。抱っこだけじゃなくて、普段からなるべく体で関わる努力をしようと思います。

 

 

 

●「抱っこ法」を受けてびっくりしました。めったに昼寝をしない娘が、抱っこを始めた途端に寝入ってしまったのです。「お母さん、おうちへ帰ろうよー」とぐずっていたのに…。泣いて嫌がるだろうと思っていたのに…。「どうしてだろう」「どうしよう」と正直恥ずかしいと思いました。

 毎日1時間おきの夜泣きに、抱っこしてあやしたり、腹を立て叩いたり、叩いた後に自己嫌悪に陥ったりのくり返しに、万年寝不足状態でへとへとでした。

 いつの間にか涙が出てきました。阿部先生と森さんが何か声をかけてくださった途端に、次々に辛いことが思い出され、子どもには関係のないことなのにと思いながらも、涙が止まらなくなりました。今まで感情を表面に出すことがなく、貝みたいだとか、能面みたいだとか言われ続けてきました。でも、なぜ泣けてくるのか、いくつもあることの何が原因で、子どもが夜泣きをするのか知りたいとも思いました。

 抱っこ法が終わったときに目を覚ました娘にもびっくりしました。まるで寝ながらちゃんと話を聞いていたみたいです。

 森さんが「今日は、お母さんにいっぱい泣いてもらおう。お話をさせてあげようとしているんだね」と教えてくださったとき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 そしてその夜、寝るときに娘に「今日はありがとう」と言って、抱き合って寝ました。その夜は、おしっこでちょっとぐずったのが一回で、天使の寝顔でした。

 「今の自分をすきになれといいね」と言われたとき、子どもに対して否定的な言葉を浴びせている自分に気づきました。自分と同じ思い、自分の自信のない子に育てようとしていたのです。

 いろいろなことを気づかせてくれる抱っこ法を受けて、重荷が半分くらいですけれど取れたような気がしました。もう半分は、恥ずかしがらずに自分をさらけ出すことができ、自分を愛することができるようになったとき取れるかな? 

 もっともっと、抱っこ法を教えていただき、たくさんの方々に知っていいただくよう伝えていきたいと思います。

 

 

 

●抱っこ法を知る前、私の子ども2歳は、親の目から見ても乱暴な子どもでした。心配してくださった方が抱っこ法をしてみたらと誘っていただき、セッションを受けました。

 泣くまでのとても時間のかかる子でした。我慢の塊みたいな子でした。でも、抱っこしているうちに、母である私の心配をたくさんしていていたために、息子も甘えることを我慢していて、その我慢がきつくなって暴力になって出てきていることを教えていただきました。それは今まで、全く思ってもみないことだったので、そんな気持ちでいたのかと、私も涙があふれて泣いてしまいました。

 この1回の抱っこで暴力が目に見えてなくなりました。他のお母さんが「どうしたの?」というくらい、子どもが変わりました。…確かにそうなのですが、一番大きく変わったのは私自身でした。子どもがこんなに親のことを心配している知って、親子の絆が強くなったことを実感できたのか、私に「ゆとり」ができ、わが子にゆったりと関われるようになりました。

 さて、私たち親子に初めての大きな出来事「幼稚園入園」がやってきました。

 息子は、親の心配をよそに2,3日で慣れてしまい、「行かない」という言葉は2度ほど聞いただけです。以前の私なら、「うちの子すごい!」と、早く慣れたことを自慢に思ったかもしれませんが、抱っこ法を知ってから、本当に慣れたのか、我慢して泣かないのか…様子を見ていました。

 しばらくすると、顔に傷を作って帰って来るようになりました。どちらが先に手を出したのか聞くと、必ず「ボク」と言う。これはもう抱っこしかないと思い、時間をかけて聞いてみると、やはり「我慢して」泣けない方でした。私が内心では、幼稚園でうまくやっていけるかどうかとても心配していたので、私に心配かけまいと頑張っていたのです。だから、親子で思いっきり泣いてすっきりしました。

 そして、抱っこを終わろうとしたとき、息子がニコニコ笑顔で私にぎゅっと抱きついてきました。私も思いっきり抱きしめました。このとき、抱っこ法ってすごいんだなーとしみじみ思いました。

 「頑張らなきゃ」ということより、子どもと一緒に成長しようという気持ちを教えてくれた抱っこ法に本当に感謝です。出会えてよかった。

 

 

 

●私は5歳の男の子と1歳8ヶ月の女の子の母親です。

 下の1歳8ヶ月の娘が、何もしていないのに急におにいちゃんや私、お父さんにかみつきにくるのです。そして、転んで痛いとか、叩かれたりして痛いとき、指しゃぶりをしてタオルを持つことで我慢している様子がありました。

 そんな娘を抱っこしていただいて、私が上の子と下の子との間に流産を経験していて、娘がその子のことを心配し、自分が生まれてきてよかったのかと、お父さんやお母さんに望まれているのかと、そんなことまで心配していることを知ったときは驚きました。

 こんなにも小さいのに、そんなことを心配していたなんて、娘のことがいとおしく思えて私も思いがあふれて、逆に声が出ないほど泣きました。

 娘はひとしきり泣くと、安心したようにすやすや眠りだし、その寝顔は愛しくてずっとずっと抱いていたい気持ちでした。

 森さんには何度も抱っこの援助をしていただいて、小さな子どもでもいろいろな思いを抱えて、心配したり、悩んだりしていることを教えていただきました。これからは、親の思いをついつい押し付けがちになってしまうのですが、子どもの立場にできるだけ近づき、その思いを受け止めてあげられるよう努力したいと思います。

 

 

 

●森さんの個人セッションを受けてから、何だか私は穏やかに過ごすことができています。
森さんにありったけの思いを受け止めてもらい、子どもたちが感じていたことを伝えてもらうことで、『何であんなに苦しかったんだろう』と思うことが、ゆっくりと溶けているようです。(*^-^*)
たまには何気ないことでイライラしたり、感情的になってしまいます。でも、『あ〜っ、またイライラしちゃった』と自分を責めるのではなく、『そういうときもあるんだ』と自分自身に言い聞かせるようになったように思います。
むしろちっちゃな甘えん坊ぶりは微笑ましく感じます。(笑)
たまにやってくる私のイライラの嵐を、にぶつけてしまった時は、後で冷静になった時『ぎゅっ』と抱きしめて、私の気持ちを伝えることで笑顔を見せてくれます。

上の自分が思うようにならないことがあると泣きますが、思いきり泣いて甘えて自分に納得できれば、「もうなかない!」と気持ちのきりかえがうまくなったように思います。
下のまだまだ甘えるのに我慢しているなと感じることがあります。おもらししても知らんぷりだったり、相変わらずの「おやつほし〜!」攻撃だったり
今までだったら、ついつい怒ってしまっていたことが、何故がそうしているのか、立ち止まって考えてみるようになりました。
そのあとの私の関わりがにどう伝わっているのかわからないけど、指しゃぶりをしている時間が短くなったこと、「ママすきっ」と素直に甘えて来ることが多くなったようです。夜は、私の腕枕があると安心して寝てくれます。(笑)

森さんがトイレのお話してくれたのも凄く気持ちが楽になりました。の時に苦労したので、はすんなりできるはずと思ってパンツにしたのに、今だに苦労はしてます。でも、むしろのトイレに手をかけてなかったから、私にかまってほしいと思っている部分もあるような気がしています。
まだまだ汚れたパンツを洗濯した枚数を数えれる幸せ噛み締めていきます!

何だか私は『育児は楽しい』と決め付けて、肩に力が入りすぎていたようです。
スルスルと力が抜けてきたら、『苦しい』『辛い』だけでなく育児の『楽しい』も『嬉しい』も『面白い』も感じられます。
まだまだ、未熟な母なので、時には『抱っこ』を学んで、感じて、の笑顔とともに生活していきたいです。
森さん、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

●今回娘と一緒に抱っこしてもらいたいと思った一番の理由は、保育園のお迎え時、連れて帰るのに毎度毎度手こずってほとほとまいっていた…ことでした。
 延長保育の保育室は玄関の真ん前、ガラスの扉なのですが、迎えに行って私が声を掛けても、先生に言われても、私の方を見向きもしない…、『まだ○○がしたかったのに、お迎えが早過ぎる…』と泣いて怒りにくる…、『そっかぁ』と抱き上げようとすると蹴る…、たまにすぐに出てきて『これを描いてたの』とにこにこ見せてくれても、そこから帰り支度がちっともできず、先生が声を掛けても手を貸してくれてもふにゃふにゃへらへらと寝そべる…。玄関先で5分、10分待つのは当たり前の毎日でした。
 それでようやく先生にさようならができても、保育園の門までの間に、遊具の方へ走って行ってしまう…、○○くんのお父さんにすれ違うと『○○くんと一緒に帰りたいから待ってる』と言い、その言い分が通らないとランドセルを背負ったまま地べたにひっくり返って泣く…、さらに、どうにかこうにか車に辿り着いても、なかなか乗らない、座らない、シートベルトをさせない…と家に着くまでハードルがいくつもありました。
 抱っこ法を知らなければ、『家に帰りたくないんじゃないか』と悩んでいたと思います。わかっていても、『そんなに帰りたくないなら、もう明日から迎えに来ない!!』なんて怒鳴ってしまうこともありましたから…。
 ただひたすら待ってみたり、玄関先で話を聞いてみたり、『まだ○○やりたかったね〜』と両手で少し張り合ってみたり、急いでいるときは迎えに行くなり上がり込んでサッサと私が帰り支度を済ませてしまうなど、いろいろやってみました。泣き叫び、暴れる娘を抱きかかえて連れ帰ることもたびたびありました。お互い波もありましたし、その日その日でうまくいくこともありましたが、何事もなく最初からすんなり帰れる日はほとんどなかったです。
 この保育園のお迎え時が一番顕著なのですが、日常的にも娘とのやり取りがどうもしっくりいかない、会話がうまく繋がらないことが多いと感じていました。もともとマイペースな子なので、境目がよくわからないのですが、明らかにだだこねだな…と思い始めてから数ヶ月経っているので、もちろんその間には家でも抱っこや張り合いは何度もやっていました。
 こちらが『これは…。』と思って抱っこに持ち込むときは彼女も大暴れ、大泣きするものの、最後は必ず咳き込んでおぇっおぇ〜となってしまいます。本人の調子の良いときは、自分から膝に乗ってきて『離してよぅ。』と言うのでギュッとつかまえて『やだやだ。離さないよ。』と言うと、また『離してよぅ。』と嬉しそうなんですけどね。追いかけっこやすもうをするときもとても嬉しそうでした。それでも、保育園のお迎えだけは毎日憂鬱なものでした。

 
 それが!!先日の抱っこ法セッション後から待たされることがピタリとなくなりました。迎えに行くと、帰り支度を済ませた状態で走ってきてくれるんです。『(お迎えが)早過ぎる〜』と言ってみたりもするんですが、『そっかぁ。ごめんね〜』でアッサリ靴を履いてくれるんです。娘をますますかわいく思い、嬉しく思う毎日になりました。
 4月に年長さんになってから言動が少し落ち着いてきてはいましたが、抱っこ後は彼女自身の『ちゃんとしたい』という気持ちがはっきりと感じ取れるようになり、だだこねとの境目もわかりやすくなりました。
 1人で何ヶ月もあの手この手で奮闘していたのに、たった1時間強の援助でこの変わりよう!!もちろん、これまでの研鑽会、学習会などでの私自身の気づき、何ヶ月にも渡る奮闘自体もこの日の抱っこに繋がっているとは思いますが、未熟とはいえ勉強中の身でもこうなのですからと、抱っこ法援助者の必要性を再認識しました。
 
 保育園のお迎えで困っていること、彼女のペースに合わせてやれないこと、ゆっくりやるのを待っててあげられないこと、生まれたての頃、上の子が起きている間は娘を必要以上にかまわなかったこと、おだててもすかしても怒っても言うことを聞かない娘が、父や兄に『10、9、…』とカウントダウンされるとあわててやる姿を見るのが切ないことなどを話しました。Mさんがその都度娘に話しかけてくれたり、娘の気持ちを代弁してくれました。
 
でも、『NさんはY子ちゃんに謝りたいんだよね。』との森さんの声掛けに、それまで気にしていた様々なことが吹っ飛び、自分の感情でいっぱいになりました。森さんに促されるまま、『ごめんね。』『もっといっぱい抱っこしたかった。』『もっとかまってあげたかった』『ごめんね。』と何度も言うと、溢れ出る涙と一緒に胸の中の苦しい塊も溶け出るようでした。
 落ち着きを取り戻すとともに、Mさん、Nさん、森さんの温かい視線とY子の体温、重みをひしと感じ、とても心地よく幸せでした。
 
『ごめんね』より『ありがとう』…も抱っこ法で覚えたこと。でも、『ごめんね』って言ってはいけないと教えられたわけじゃないんですよね。私はずっと違和感を覚えながら、娘に『ありがとう』とだけ言い続けてきました。抱っこ法研鑽会のたびに『こだわらない』『とらわれない』ことの大切さに気付かされているのに…。難しいです。
 
 研鑽会の翌朝、娘を抱っこしたら、まだ謝りたい気持ちがあることに気付きました。涙も滲みましたが、でも、そこでさらに謝るのはなんだか違う気がして、代わりに黙ってぎゅうっと抱きしめました。そしたら、娘が『おかあちゃんが嬉しい顔になって良かった。』って耳元でささやいてくれました。
 
 研鑽会での抱っこを申し出て、森さんからOKをもらったとき、娘にもお伺いを立てました。『今度おかあちゃんの抱っこのお勉強会についてきてくれる?一緒にみんなに抱っこしてもらって、Yちゃんともっと仲良しになりたいんだ。』と。一旦『え〜。どうしようかなぁ。』と困ったように渋ったあと、『じゃあ、いいよ。』と言ってくれました。
 前日、『明日お願いね。』ともう一度予告しました。夜になって布団に入ってから『おかあちゃん、明日Yちゃん頑張るからね。』とポツリ。『ありがとう。Yちゃんは頑張らなくてもいいんだよ。よろしくね』と言いましたが、結局本当に頑張ってくれちゃいました。おかげさまで、ラブラブ度大幅UPです。